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坪内:一方で賢いのが、当時から印税ってことをちゃんと考えてた森鴎外と夏目漱石と幸田露伴。この3人は、買い取りが常識だった当時でも印税制なんだよね。ただ露伴の場合は、売れないから買い取りより安くなっちゃった。漱石はね、増刷ごとに印税率を上げてるの。漱石はやっぱりそのへんもスゴイよ。
福田:印税を考えないで、自分で出版しちゃったのが島崎藤村ね。
坪内:藤村は、自分で出版社つくったんだんだよ。それで儲けるんだよね。『破戒』も自費出版でしょ。それから新潮社に高く売るんだね。それぐらいさ、当時の作家ってそれぞれインディーズでやってたんだよ。
福田:自分の了見と工夫でね。
坪内:うんうん。今の作家って、いろいろ守られてるうえで、さらに著作権50年を70年になんて、冗談じゃないって感じだよ。
福田:そういえば、村上春樹ってスゴイんだってね。海外出版物の著作権の管理って、当然、講談社がやってるんだと思ったら、早々に、講談社とまったく関係のない、海外のエージェントに任せてるんだって。だから、海外でどんなに春樹が売れても、講談社インターナショナルには、一文も入らないんだって。
坪内:著作権で一番恩恵を受けたのはさ、太宰治の遺族だよね。
福田:それはそうだね。
坪内:太宰は生きてるあいだは全然、売れなかったんですよ。「せめて1000部売れたい」みたいな人ですよ。それが、亡くなって人気急上昇でしょ。太宰の長女の津島園子さんって今、代議士の奥さんで、早稲田の文学部卒業なんだけど、1960年代に真っ赤なスポーツカーで大学にね。なぜか遺族は、印税で真っ赤なスポーツカーを買うよね。澁澤龍彦の未亡人も真っ赤なポルシェかなんかでしょ。
福田:まあ、作家の遺族なんて、あんまりいいもんじゃないですよ。
坪内:三田誠広だって、息子がピアニストとして自立して、ってエッセイで書いてるわけじゃない? じゃあ遺族に死後70年間もお金を残す必要ないじゃない。
福田:というか、そこに照れがないのがコワイよね。なんか、「オレも死んだ後で少し売れるかしら」と……ちょっとぐらい思うけど……口に出すのは恥ずかしいよね。そんなことはさあ、言わないよ普通。少なくとも文章書いてるぐらいの人間なら。恥ずかしい。
坪内:死後50年だと忘れられてるけど、70年目に発見される、そういう作家だという自負心なんじゃない?
福田:50年といえばスタンダールですよね。生きてるあいだはまったく売れなかったから、死ぬときに「50年後、俺は発見される」と断言して。生前、バルザックやミュッセにはかなり評価されたけど、あとは評価されなかった。それが50年後に『赤と黒』が売れ出して。
坪内:むしろ、70年後に爆発的に売れそうな、西村賢太や中原昌也さんが言うなら、三田誠広より説得力あるよね。
活字中毒R。 (via buru) (via yuco)達人のたこ焼きの最大の特徴は、中に空洞があることです。多量の空気を含み、体積が大きいために、水に浮かびました。一方、初心者のたこ焼きは、空洞がほとんどなく、体積も小さく、「たこ団子」とでも呼ぶべきようなものでした。水に沈んでしまったのもこのためです。
素人は、作る過程でひっくり返したあと、丸くしようと何度も触ってしまいます。一方達人は、まず半分返して中の生地をドロッと出し、そこが固まるのを待ってからさらに半回転します。
つまり、空洞を作ることを意識して、わざと2段階に分けてひっくり返していたのです。さらに、1回目と2回目の返しの合間はほとんど触りません。その結果、空洞の有無という決定的な違いが生じたのです。
ためしてガッテン:過去の放送:ごっつウマ! たこ焼き大革命



